国内のマラソンシーズンも佳境を迎えつつありますね!
今回は、マラソンシーズン後半のビッグレースの中から、国内でも屈指の参加人数を誇る大阪マラソンをご紹介していきたいと思います。
大阪マラソンは、東京マラソンに次ぐ規模の大きなマラソン大会です。
世界六大マラソン(ロンドン、ボストン、シカゴ、ニューヨークシティ、ベルリン、東京)にも匹敵すると言われるこのマラソンは、大阪の市街地を駆け抜ける42.195km。
晩冬の浪速路を32,000人のランナーが駆け抜けます。
これからご紹介する注目選手をぜひ追いかけながら応援してみてくださいね!
大阪マラソンの有力選手を教えて!
2月6日にエリート部門のエントリー情報が発表されました。
招待選手は国内外の選手合わせて男子で17人、女子で10人になります。
早速男女別に有力と思われる選手を見ていきましょう。
国内招待選手
まず、男子は東京オリンピックの日本代表でもある服部勇馬選手(トヨタ自動車)がエントリー。
オリンピックの後はやや苦しんでいるように見えましたが、持っている力は間違いなく日本トップクラスであり、今年のニューイヤー駅伝では7区区間賞を取っているので、復活が期待されます!
同じく同オリンピックの補欠選手だった大塚祥平選手(九電工)の巻き返しも期待です。
服部勇馬大阪マラソンへ。
MGCファイナリストを一発で決めたい。
レース展開に注目。 pic.twitter.com/bWGoAd4nGe— EKIDEN NEWS (@EKIDEN_News) February 6, 2023
今回の日本人招待選手は、服部選手含めて自己記録が2時間7分台の選手が7名おり、記録への期待も高まります。
個人的には、作田将希選手(JR東日本)と下田裕太選手(GMO)の26歳コンビ、定方俊樹選手(三菱重工の)と大六野秀畝(旭化成)の30歳コンビに注目しています。
作田選手は、直近の大会ですとニューイヤー駅伝3区を走っており、その時は区間22位にとどまりましたが、長い距離になるほど力を発揮するタイプの選手だと思います。
下田選手は、山学院大学時代から箱根駅伝をはじめとしたレースで活躍。
ニューイヤー駅伝は出走しませんでしたが、スピード含めて潜在能力は高いものがあると思っています。
青山学院と言えば、先日の別大マラソンで横田選手が活躍したこともあり、大いに刺激を受けていることでしょう。
定方選手は、こちらも作田選手同様長い距離に適正のある選手と見ています。
ニューイヤー駅伝では6区11.3kmを走り、区間3位と短い距離でのスピードも付けつつあり、流れにうまく乗れればトップ争いに加わってくると思います。
自己記録は2時間07分05秒と参加選手の日本人ではトップです。
大六野選手は、学生時代からスピードランナーとして将来を嘱望された選手。
自己記録も2時間07分12秒と定方選手同様に6分台も目前です。
ニューイヤー駅伝は3区で区間11位と本来の力を発揮できていなかったかもしれませんが、持っている力は相当なものがあると思っています。
まだ30歳。まだまだいけます!
一般参加選手
一般参加選手では、池田耀平(Kao)に大注目!
ニューイヤー駅伝では、最長区間の4区で、並み居る強豪を相手に快走を見せて見事に区間賞を獲得。
1月29日の大阪ハーフマラソンでも優勝と絶好調。
日本体育大学時代には箱根駅伝でも活躍しており、まだ24歳と若く、今後も含めて楽しみな選手です。
そして今回が初マラソン。どこまでいけるか期待です。
他にも箱根駅伝で活躍した大学生ランナーが数名出走します。
横田選手に刺激を受けていることは間違いないと思いますので、彼らの走りにも期待しています。
海外招待選手
海外からの招待選手は9名。2時間04分台~07分台の選手が揃いました。
日本のマラソンは、少し海外のレベルからは距離が置かれているところがありますが、なんとか日本人選手にも優勝を狙ってほしいと思います。
なお、超個人的にはスペインからの招待選手、アヤド・ラムダセム選手に注目しています。
なぜかというと私と年齢が近いからです(笑)
40歳を超えてマラソンを2時間06分台で走るのは驚異的です。
女子の部
女子の部は海外招待選手の実力が頭一つ抜け出ているかなと思います。
ケニアのビビアン・キプラガト選手は、2時間20分18秒のタイムを昨年のミラノマラソンでマークしており、ヘレン・トラ・ベケレ選手(エチオピア)と、ボルネス・ジェキルイ選手(ケニア)は2時間21分台の記録を持ちます。
対する日本人選手は、大塚製薬の福良郁美選手と川内理江選手がエントリーしていますが、持ちタイムは2時間25分台と少し差を付けられています。
うまく周りの男子選手を活かして自己記録を狙いたいところですね。
大阪マラソンの先導車の車種は?
大規模マラソンやテレビ中継されるエリートマラソンには、協賛に自動車メーカーが付くことが多く、大会関係車両を提供しています。
大阪マラソンも例に漏れず、これまで自動車メーカーからの車両提供を受けてきました。
2022年の第10回大会は、日産大阪販売株式会社がオフィシャルスポンサーとなり、日産の電気自動車「アリア」を提供しました。
2019年の第9回大会まではトヨタ自動車がオフィシャルスポンサーを務め、燃料電池自動車の「ミライ」などを提供していました。
このように、昨今のマラソンでも、環境に配慮した電気自動車や水素などを燃料に使う燃料電池自動車を走らせることで、カーボンニュートラルに向けた企業の姿勢をアピールする大切な場にもなることでしょう。
選手にとっても先導する車から出る排気ガスを浴びて走るよりは、クリーンな空気の中を走りたいですよね。
今年も日産大阪販売株式会社がオフィシャルスポンサーを務めています。
昨年がアリアだったので、今年は同じく電気自動車の「リーフ」か「サクラ」あたりが来るでしょうか?
環境に配慮したマラソンにもぜひ注目してみてください^^
大阪マラソンは何時から?
今年の大阪マラソンは、スタート時刻が午前9時15分です(車いす部門は9時05分)。
ただし、コロナによる影響を避けるため、持ちタイムにより割り振られた各ブロックの時間差スタート(ウェーブスタート)を設けられることになっています。
市民ランナーの皆さんにとっては、エリート選手と一緒にスタートを切りたいと思っている方も多いとは思いますが、混雑回避と感染対策のためには仕方がないことで、適切な措置と言えるでしょう。
テレビ放送とライブ配信については、NHKと読売テレビ、毎日放送でテレビ放送があります。
インターネットによるライブ配信は、この記事を書いている時点では情報は出ていませんでした。
NHK+あたりがやってくれないですかねー?
大阪マラソンまとめ
昨年は男子で2時間07分台がマークされ、記録面でも期待が持てる大阪マラソン。
今回で11回目と、歴史はまだ浅いですが、こうして3万人規模の大会が開催できることは一市民ランナーにとっても喜ばしいことです。
また当日は沿道の皆さんの拍手が何よりも応援になり、選手の力となります。
私も先日市民マラソンを走って実感しましたが、応援してくださる方がいるのは本当に心強く励みになります。
見ず知らずの方々がここまで暖かく応援してくださる、それが新たなコミュニケーションを生んで大会の雰囲気づくり、マラソンやランニング文化の価値を高めることに繋がります。
コースのお近くにお住まいの方やお出かけの皆さん、ぜひ選手へ暖かい応援を届けましょう!