駅伝、ロードレースシーズンも佳境に差し掛かってきました。
テレビ中継される大きな駅伝以外にも、各地でローカルな駅伝も行われていると思います。
皆さんも地元で開催されるレースに注目してみると、また一つ楽しさが増えるかもしれませんね。
さて、今回はそんな中でも一風変わった駅伝をご紹介したいと思います。
2月18日(土)に開催される大学生の男女混合チームによる駅伝、「全国招待大学対校男女混合駅伝競走大会(以下、男女混合駅伝)」です。
今回で第4回目と、まだ新しい駅伝で、関西学生陸上競技連盟(以下、関西学連)と関西テレビ、産経新聞社の主催により開催されます。
「男女混合」という新たな試みに注目しながら、詳細を紹介していきたいと思います!
男女混合駅伝のエントリーはいつ?
大会要項には、2023年12月5日にまでに参加希望校はエントリーを済ませるよう記載があり、同12月21日に大会の開催発表と併せて出走するチームが発表されました。
参加チームは、主催の関西学連から10校、それに加えて関東学生陸上競技連盟(以下、関東学連)に加盟している大学が関西学連から招待される形で9校、さらに関西学連選抜チームが1チーム加わり、全部で20チームとなります。
- 関西学連加盟出場校
関西大学、京都教育大学、京都産業大学、神戸学院大学、同志社大学、佛教大学、明治国際医療大学、立命館大学、摂南大学、大阪大学 - 関東学連加盟出場校
順天堂大学、城西大学、拓殖大学、中央大学、筑波大学、東洋大学、日本体育大学、立教大学、駿河台大学
第4回大学対校男女混合駅伝の出場校発表! 順大、中大、日体大、立命大など20チーム 24年2月18日開催
前回から1チーム多い20チームが登録され、駿河台大、摂南大、阪大が初めて出場する。#大学男女混合駅伝
|月陸Online https://t.co/71nEfaTJ0x— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) December 27, 2023
出場校選考方法
参加資格は、2022年に日本学生陸上競技連合に登録していること以外はありませんが、チームが参加するにあたっては、エントリーの時に選考が行われます。
- 関西学連10校
WA(World Athletic:世界陸連)のスコアリングテーブルを元に、選手の1500mまたは5000mのタイムを点数化して、上位10校に参加資格が与えられます。
また、関西学連選抜チームは、「男女とも 5000m最上位 1 名と、1500mまたは5000mの得点上位 3 名で編成する。」との記載があります。 - 関東学連9校(主催者招待校)
関西学連加盟校とは選考方法が異なります。上記スコアリングテーブルによる点数化ではなく、要項には下記の記載がありました。
「☆招待基準…長距離種目の大学ランキング、全国主要大会の成績と照らし合わせながら主催が協議の上で決定(注 1)
☆注 1…全国の大学から、ランキング、主要大会から選考し、主催者(関西学生陸上競
技連盟、関西テレビ放送、産経新聞社)が協議を行い、相応しい大学を招待校とする。」
明確な基準が示されていないため、出場を希望する大学にとってはちょっとやきもきするところかもしれませんが、2023年度の各駅伝やインカレ等の結果、各選手の自己記録などで決まるものと思われます。
また、男女混合駅伝と併せて、国立大学の全日本クラスの大会への出場を叶えたいという願いを込めて、「国立大東西四大学対校戦(大阪大学、京都大学、東京大学、一橋大学)」が開催されることになっています(コースなどレース条件は男女混合駅伝と同じです)。
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男女混合駅伝のテレビ放送はあるの?
関西テレビで、2月18日(日)の12時~13時30分で生中継されます。
2023年の解説は、箱根駅伝の「山の神」でお馴染みの、現在はプロマラソンランナーとして活躍する神野大地さんと、オリンピックや世界陸上で日本代表経験を持つ元1500m日本記録保持者の小林祐梨子さんが務めました。
総距離が短い駅伝のため、時間も短くサクッと見ることが出来ると思いますので、関西の方は馴染みある大学名の選手がたくさん見られるこのレースを、ぜひご覧になってください!
残念ながら、見れない・見逃してしまった方も、「カンテレスポーツ公式YouTube」にて、同日の夕方以降に配信がありますので、ご安心ください。
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男女混合駅伝のコースについて教えて
男女混合駅伝は、大阪の長居公園で行われます。
コースは長居公園を周回する形(1周2.8km)で設定されており、区間は下記の通りとなります。
- 1区 男子3km
- 2区 女子2km
- 3区 男子5km
- 4区 女子3km
- 5区 男子2km
- 6区 女子5km
合計20km
公園内に各中継所が設けられ、アンカーの6区のみ、ゴールはヤンマーフィールド長居となります。
コースは公園内のみなので、高低差はほぼないと言っていいでしょう。
距離が短いことから、長距離選手のみならず1500mなどの中距離種目を得意とする選手が活躍できるコースとも言えます。
男女ともスピードのある選手の起用が見込まれます。
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男女混合駅伝まとめ
大学生の駅伝は、男子なら箱根駅伝や全日本大学駅伝、出雲駅伝があり、女子には杜の都、富士山女子駅伝と、それぞれ年間目標となるビッグレースがあります。
また、大学によっては必ずしも男女両方の陸上チームがあるわけではないという事情もあるため、この男女混合駅伝を年間目標として据えているチームは、正直なところ、なかなか少ないかと思います。
しかし、女子選手の活躍の場、中距離選手の活躍の場として、この大会は今後発展していく可能性も十分に秘めているのではないかと、私は思います。
周りに目を向けると、世界陸上でも男女混合のリレー種目が新たに行われており、日本代表も参加しています。
何事もやってみなければわかりませんし、何事も始めれば賛否両論はあるものです。関西学連をはじめとした主催者の新たな取り組みに、私は敬意を表したいと思います。