年内最後を飾るレースである富士山女子駅伝。
エントリーメンバーも発表され、選手の皆さんは今頃最終調整に余念がないことでしょう。
駅伝ファンの皆さんも、メンバー表をご覧になって楽しみにしていることと思います。
今回はレースの予想、注目選手などの情報を中心にご紹介していきたいと思います!
富士山女子駅伝2023を予想してみた
この記事を書いている時点でまだ区間エントリーは発表されていませんが、優勝候補は、現在大会5連覇中の名城大学、全日本大学女子駅伝2位の大東文化大学、同3位の立命館大学の3強が挙げられるかなと見ています。
これに加えて城西大学、日本体育大学がダークホースとなるかと予想します。
各チームとも序盤で出遅れがなかったことを前提とした場合ですが、5区、7区での各チームのエース対決までもつれるレースになる可能性は高いでしょう。
名城大学
大会6連覇を目指す名城大学。
昨年まで活躍していた山本有真選手(現:積水化学)、小林成美選手(現:三井住友海上)が卒業し、戦力ダウンがささやかれていた時もありましたが、全日本大学女子駅伝では、1~2年生中心のメンバーで見事に優勝し、今大会でも優勝候補の筆頭に挙げられます。
区間が、全日本の6区から1つ増えて全7区間となりますが、メンバーは全日本を走った選手中心になると思われます。
とりわけ、2区(6.8km)、5区(10.5km)、7区(8.3km)の距離の長い区間は、区間順に米澤奈々香選手、原田紗希選手、谷本七星選手を起用してくるのではないかと見ています。
中でも、原田選手は全日本でも最長距離の9.2kmとなる5区を任され、区間4位と好走しています。
今夏のワールドユニバーシティゲームズのハーフマラソン日本代表でもあり、長い距離への適性を早くから見せている選手で注目しています。
4年生1人、3年生1人と若いチームですが、4年生でキャプテンの増渕祐香選手に出走のチャンスがあるか、全日本を経験した1年生の薮谷奈瑠選手、力丸楓選手といった若い力が引き続いて躍動するか、区間オーダーも注目です。
昨日”杜の都”仙台で開催された『全日本大学女子駅伝』で名城大女子駅伝部が7連覇を達成!
本日の中京テレビ『キャッチ』では、区間賞で連覇に貢献した3区石松 愛朱加 選手と6区谷本 七星 選手がゲスト出演!!https://t.co/lxcfqE9jwd
15:48~18:00のどこかで放送されますので
ぜひ📺見てね📺 pic.twitter.com/E8cwNVCjDZ— 名城大学(Meijo Univ.) (@meijo_univ) October 30, 2023
大東文化大学
近年、上位に顔を出すものの、優勝にはなかなか手が届かない大東文化大学は、全日本で3年生の四元桃奈選手以外、全員1年生という布陣で2位に入りました。
今回も勢いそのままに、今度こその優勝を狙ってくるでしょう。
全日本では1区でトップから38秒差と出遅れながらも、中盤以降徐々に挽回していることから、1年生中心とはいえ地力のあることを示しています。
その1年生の中には留学生ランナーのサラ・ワンジル選手もおり、5区に起用されるなら、かなり面白い展開になることでしょう。
5000m15分台の記録を持つ野田真理耶選手、平尾暁絵選手に加えて、全日本4区で区間3位と力走した蔦野萌々⾹選手、全日本1区のリベンジを期す吉井優唯選手と、優勝を狙うメンバーは揃っています。
足りないとすれば経験なのですが、そこに3年生キャプテンの四元桃奈選手、藤原唯奈選手、鈴⽊⽇菜⼦選手といった上級生がチームを支える存在になるかどうかで順位も変わってくるでしょう。
1区で出遅れないためにどの選手を起用してくるかが、勝負の分かれ道になる可能性が高いです。
【陸上競技部女子長距離】
第40回全日本大学女子駅伝対校選手権大会
5区 サラ・ワンジル(外英1)から6区野田真理耶(スポ科1)にタスキが渡りました。現在順位は2位でトップとの差は14秒です。 pic.twitter.com/nQMF554je9— スポーツ大東編集部 (@supodai) October 29, 2023
立命館大学
全日本では、大東文化大学と同タイムながら3位となった立命館大学。
名城大学と並んで富士山女子駅伝5連覇の経験を持つ名門も優勝候補の一つです。
全日本では1区からスタートダッシュに成功し、前半をリードしました。
今大会では、エントリーメンバー数が上限に届かない11名となっており、選手層が若干懸念されるかもしれませんが、エース村松灯選手中心に、全日本2区区間賞の太田咲雪選手、同4区区間賞の中地こころ選手、同6区区間2位の小林朝選手と、結果を出している選手が多く、また、10000m32分台の記録を持つ福永楓花選手、全日本ではメンバー外となった5000m15分台の記録を持つ村松結選手など、こちらも多士済々です。
立命館は名城、大東文化と比べてみると3・4年生の経験者が多く、その強みを活かせるかが、チームの浮沈を握る一つのカギとも言えるでしょう。
📍#全日本大学女子駅伝 の結果を報告します。
1区(6.6㌔)村松灯 21’21 (区間賞🌟)
2区(4.0㌔) 太田咲雪 12’55 (区間賞🌟)
3区(5.8㌔) 荒田悠良 19’29 (区間14位)
4区(4.8㌔) 中地こころ 15’53 (区間賞🌟)
5区(9.2㌔) 福永楓花 30’35 (区間7位)
6区(7.6㌔) 小林朝 25’08 (区間2位)総合 2:05:21 第3位 pic.twitter.com/jWvLOGKOR1
— 立命館大学体育会女子陸上競技部【公式】 (@Rits_tf_w) October 30, 2023
日本体育大学
ダークホースとして、城西大学、日本体育大学の2校を挙げましたが、中でも日本体育大学は台風の目となる可能性があると見ています。
5000m15分台の記録を持つ選手が5人と、名城大学の7人に次いで多く、トラックのスピードをうまくロードに繋げられれば、優勝争いをしても何ら不思議はないチームです。
エース山﨑りさ選手が5区を走ると仮定した場合、そこに先頭が見える位置でタスキが繋がればかなり面白い展開になると思います。
今日6月13日にアクセスを集めたのはこちらの記事です。
注目記事をお見逃しなく!
陸上・駅伝 – 日体大・山﨑りさ、初の10000mで優勝 けがで3カ月走れず、自分を見つめ直したhttps://t.co/sCi5KvHJ1z— 4years. (@4years_media) June 13, 2023
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富士山女子駅伝2023の注目選手は?
注目選手は日本体育大学の山﨑りさ選手と立命館大学の村松灯選手を挙げたいと思います。
二人とも現在3年生で、早くからチームの主力として活躍してきました。
そして、その二人がそろって出場した先日の日本選手権10000mでは、共に初の10000m31分台突入となるタイムをマーク。
山﨑選手が9位・31分50秒13、村松選手が12位・31分51秒78と、僅差で山﨑選手が先着したものの、実力差はほぼ同等と見ていいでしょう。
このタイムは学生陸上競技界の中では頭一つ抜け出しています。
個人レベルで太刀打ちできるのは、大東文化大学のワンジル選手くらいかもしれません。
チーム事情にもよると思いますが、山﨑選手、村松選手共に5区に起用される可能性が高く、ここで上記の大東文化大学のワンジル選手、名城大学の原田選手といった選手との激突となれば、レースは白熱すること間違いないでしょう。
後は、どうしても気になるのが拓殖大学の不破聖衣来選手です。
今回もし富士山女子駅伝に出走となれば、実に1年2か月ぶりのレースとなるとのことです。
故障が長く続いていたとのことですが、エントリーされたとなると、それなりの状態には戻りつつあるのかもしれません。
サキドリ君が取材に来てくれました!#拓殖大学女子陸上部 #サキドリ君#フジテレビ pic.twitter.com/oGph6mNHqz
— 拓殖大学女子陸上部 (@takudai_ekiden) December 5, 2023
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富士山女子駅伝2023は見逃し配信はある?
見逃し配信はTVerで見ることができます。
前半と後半の2部構成となっており、配信期間も1週間と長めにあるため、お正月の間にゆっくり見ることができますね。
見逃した方も、もう一度見返したいシーンがある方も、この機会を逃さないでくださいね。
フジテレビ「SUZUKIスポーツスペシャル 2023富士山女子駅伝」
前半#TVer #SUZUKIスポーツスペシャル #富士山女子駅伝https://t.co/8a5wvwYzUw— TVer【公式】 (@TVer_info) December 31, 2023
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富士山女子駅伝2023予想まとめ
大会まであとわずかとなったわけですが、近年の駅伝では、学生や実業団を問わず、レース中に骨折や脱水症状などのアクシデントに見舞われるレースが多く見受けられますので、まずは、そういったことのないレースであることを祈ります。
あとは天候に恵まれた大会になることを併せて祈念しています。
選手一人一人に無理がなく、気象条件も整って、皆さんが持てる力を発揮できるレースになることを祈っています。