毎年1月2日と3日にかけて行われる東京箱根間往復大学駅伝競走。通称「箱根駅伝」。
毎年欠かさず見ている人もいれば、なんかテレビでやってるのをボーッと見てる〜という人もいるでしょう。
筆者も長い間は後者だったのですが、ある日、鶴見中継所で襷が繋がらないシーンを目にしてから、「箱根駅伝…なんて熱い競技なんだ!」と衝撃を受け、それからどっぷり箱根沼にハマりました。
今回は数あるルールの中でも、選手が身につけているゼッケンと襷についての決まりごとや、選手と並走している監督車のルールについて、みなさんとシェアしたいと思います!
箱根駅伝ゼッケンの数字の意味は?
まず、選手のゼッケンにご注目!数字が2〜4桁書かれています。
これが何を表しているかというと、左の数字1~10が前回大会順位(シード校)、11〜20が予選会順位となっています(21は関東学生連合)。
そして、右側の数字がエントリー順、つまりは担当区間の数字が割り振られています。
例えば、「10-9」というゼッケンをつけている選手がいたら、昨年の大会で10位に入ったチームで、今回は9区を走る選手ということになります。
今年の箱根駅伝で着けていたゼッケンも息子からもらいました。
汗が詰まったゼッケンは触っただけで涙でした。
親孝行息子です。 pic.twitter.com/4XHiGD7S4V— NAKAMURA TADAKAZU (@mappy33) January 27, 2021
こう聞くと、「右側の数字が11とか15とかいう選手もいるけど?箱根駅伝は10区までだよね?」と思う方もいるでしょう。
箱根駅伝は16人までエントリーすることができるので、11~16は補欠にまわった選手ということになります。
ただし、箱根駅伝は「往路復路合わせて6人まで当日変更が可能」というルールがあるので、敢えて12月29日の区間エントリーの際にはエースを控えに回しておき、当日のエントリー変更でエース投入!なんて駆け引きをするチームもあります。
なので、区間エントリー発表の時に、「あれ?エースのあの選手がいないぞ?」と思ったら、既にチーム間の駆け引きはスタートしていると思っていいでしょう。
ちなみに、当日控えの選手が走ることになっても、ゼッケンの番号は変わりません。
9区なのに、◯◯-15のゼッケンを付けている選手が走ってる!なんてこともあるかもしれませんね^^
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箱根駅伝の襷にもルールはあるの?
もちろん、箱根駅伝では、襷自体にも襷を渡す際にもルールがあります!
まず襷は、大学を表す名称・校章・エンブレムの表示はOKですが、それ以外のもの(特にスポンサーなどの企業名や企業ロゴなど)を載せるのはNGです。宣伝になっちゃいますからね。
そして、繰り上げスタートや途中棄権で襷が繋がらなかった際は、本部が用意する黄色と白のストライプの襷を使用します。
自分の大学名が入った襷ですらないというところが涙を誘いますね…
ただし、繰り上げスタートの場合は、往路の最終区である5区と復路の最終区である10区で、途中棄権の場合は、10区でのみ各チームの襷の使用が認められています。
襷リレーは中継所ラインから進行方向に向かって20m以内に行わなければなりません。
少しでもタイムを稼ごうと、投げてパスしようものなら失格です。
なので、襷の長さも決まっています。
布製で、長さ1.6~1.8m、幅6cmが標準とされています。
もちろん、事前に本部に提出して承認を受ける必要があります(箱根駅伝では2本提出します)。
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箱根駅伝の運営管理車にもルールがあるの?
選手の後ろを追走して、時に声を掛けて励ましたり、檄を入れてくれる監督が乗った運営管理車ですが、あれも声をかけるタイミングや走行順などルールがあります。
まず、声かけのタイミングは各区間で下記の通り定められています。
- 1区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 残り3km, 残り1km
- 2区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 20km, 残り1km
- 3区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 残り3km, 残り1km
- 4区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 残り3km, 残り1km
- 5区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 残り3km, 残り1km
- 6区:残り1km
- 7区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 残り3km, 残り1km
- 8区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 残り3km, 残り1km
- 9区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 20km, 残り1km
- 10区:1km, 3km, 5km, 10km, 15km, 20km, 残り1km
6区は下りで選手のスピードが速いこと、繰り上げ一斉スタートで固まって走っていたり順位変動が激しいこと、さらに山中で道幅が狭いために車列の入れ替えが困難なことなどから、箱根湯本まで運営管理車がつかないため、ラスト1kmのみの声かけとなっています。
なお、声かけの時間は特に規定はないものの、1分前後となっているようです。
そして、運営管理車の走行順ですが、1車線か2車線か、1チームか2チーム以上かによって、それはもうややこしいルールがあります^^;
基本的には、先頭を走っている車から声かけをして、終わったら道を譲る…という流れになっています。
選手の後ろで監督同士も「俺が!俺が!」と競り合っているわけではないので、ご安心を(笑)
ちなみに運営管理車は、監督とドライバーさん以外に、競技運営員・走路管理員・主務などが同乗されています。
あ、気になるトイレ事情ですが、往路と復路でそれぞれ1回トイレ休憩が義務付けられています。
トヨタ自動車は第97回 #箱根駅伝 を応援します👏
監督が乗車する「運営管理車」は #ヴォクシー #ノア #エスクァイア 🚗
トヨタは駅伝運営車を通して、選手を応援🔥#お家から応援 pic.twitter.com/cjwBosXjWn— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR) January 3, 2021
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箱根駅伝のゼッケン・襷・運営管理車ルールまとめ
箱根駅伝のルールは実に細かく設定されていまして、見ていると色々疑問が湧いてきますが、知ると「おーなるほどねー」となることがたくさんあります。
今回のこの記事を読んで、あなたもなかなかマニアックな知識を得られたかと思いますので、ぜひ今一緒にテレビ観戦をしている家族、もしくは来年の観戦の時に、ドヤ顔で説明してあげてくださいね!