長い夏が終わり、ようやく気温も湿度も落ち着いてきたかなと思ったら、出雲駅伝が目の前に迫ってきましたね!
1989年に創設された出雲駅伝も35回を数え、秋の学生駅伝シーズン開幕戦としてすっかり定着した感があります。
大学駅伝としては各区間とも比較的距離は短めで、スピード駅伝とも称されるレース。
出雲、全日本、箱根と2年連続3冠を目指す駒澤大学が強さを見せるのか、他の大学が待ったをかけるのか、楽しみですね。
今回はその出雲駅伝について優勝予想をしてみましたので、ご覧ください。
出雲駅伝2023優勝予想
6区間、全長45.1kmのスピード駅伝は、箱根駅伝などに比べると、多くのチーム優勝する可能性があり、なかなか予想が難しいのですが、その中でも筆者は中央大学に期待しています!
公開されたエントリーリストから、日刊スポーツのサイトで5000m、10000mの平均タイムランキングが公表されていますが、中央大学はいずれもトップです。
最近では、吉居兄弟の弟である吉居駿恭選手(2年)がアスレティックスチャレンジカップの5000mで今季学生トップとなる13分22秒01をマーク。
順調な仕上がりを見せています。
そんな中央大学で注目選手、キーパーソンとなるのが同じく吉居兄弟の兄・吉居大和選手(4年)かと。
今シーズン、トラックでのベスト更新こそ果たしていませんが、それは世界陸上の参加標準や日本記録を狙って攻めた結果と見ています。
昨シーズンの出雲、全日本、箱根と、いずれも区間賞を獲得している吉居大和選手。
持っているポテンシャルは誰もが認める所です。
逆に言えば、吉居大和選手抜きでの優勝は考えられないとも言えるでしょう。
#中央大学 、吉居大和&駿恭“最強兄弟”が名門完全復活へ箱根で旋風巻き起こす…出場校紹介 https://t.co/qAUlrTemsL #箱根駅伝 #スポーツ報知 pic.twitter.com/40oZJMimrz
— スポーツ報知・箱根駅伝情報 (@hochi_hakone) December 19, 2022
同じくチームの中核となる中野翔太選手(4年)と共に、1・3・6区の長めの区間を任せられれば、優勝への期待は膨らみます。
一度リズムに乗れば他の追従を許さない、軽快な走りが戻ってくることを期待しています。
他にも注目の選手として、大学駅伝デビュー戦となるであろう、駒澤大学の佐藤圭汰選手の名前もよく挙がっていました。
駒大には他にも、レン・タザワこと田澤廉選手や鈴木芽吹選手、山野力選手など、エース級選手が名を連ねていますから、こちらも上位に食い込んでくること間違いなしでしょう。
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出雲駅伝2023の出場校は?
続いて出場校をご紹介していきます!
各大学の特徴や見どころも合わせて参考にしてくださいね。
北海道学連・出場枠1
・北海道学連選抜
エントリーリストが公開され、北海道インカレの長距離種目で上位を占めている札幌学院大学、星槎道都大学の選手を中心に構成されています。
東北学連・出場枠1
・東北学連選抜
東北インカレの長距離種目で上位を占めている東北学院大学の選手が4名メンバー入りしており、戦力の中核を担います。
関東学連・出場枠10
・駒澤大学
昨年学生三大駅伝三冠達成。今年度より監督が大八木弘明さんから藤田敦史さんへと替わりましたが、層の厚さは今年も健在。藤田監督の駅伝初采配にも注目です。アジア大会5000mに出場の佐藤圭汰選手が当日走るかによって、順位が左右されるかもしれません。
・中央大学
箱根駅伝では最多出場、最多優勝回数を誇る古豪中央。藤原監督の元、着実に力を付けてきており、今回は優勝を狙います。
・青山学院大学
原監督就任後、確かな成長を遂げ、今や強豪校の常連となっている青山学院。スピードタイプからロードタイプまで選手が揃っています。先月の絆記録会ではメンバー入りしている6人が5000m13分30秒台の自己ベストをマークしています。
・國學院大學
前評判では優勝候補の一角と目されるチームです。今後は駅伝や学生長距離界にとどまらず、世界の舞台へ羽ばたく選手の育成にも注目です。
・順天堂大学
言わずと知れた「世界の」三浦龍司選手が所属する大学です。駅伝のみならずトラック、フィールド満遍なく強く、今年の関東インカレ、日本インカレでは対校得点男子の部で総合優勝を果たしています。5000m高校記録保持者のルーキー吉岡選手にも注目です。
・早稲田大学
ご存じ「エンジにW」の伝統校。昨年6月に箱根駅伝で優勝経験のある花田監督が就任後、箱根駅伝ではシード権を奪還するなど安定感が増してきました。3位が目標とのことですが、メンバーは揃っており、展開次第では面白い存在となるでしょう。短距離などの種目も強く、日本代表に数々の名選手を輩出しています。
・法政大学
駅伝ではオレンジエクスプレスの異名を取る法政大学。駅伝のみならずトラックでは400mHなどで世界陸上や五輪代表選手を輩出するなど、学生陸上界を担う存在です。
・創価大学
駅伝としては新鋭校の一角に数えられますが、榎木監督が就任後は箱根駅伝でもシード常連になりつつあります。今回は10000m平均タイムがランキング3位と楽しみです。
・城西大学
こちらも駅伝では比較的歴史が浅く、新鋭校と言えるでしょう。近年では外国人留学生も採るようになっており、日本人選手との融合で上位を狙います。駅伝の他、短距離種目が強い大学でもあります。
・東洋大学
鉄紺のユニフォームの伝統校。箱根駅伝ではシード権ぎりぎりの10位となり出雲の出場権も得ましたが、持っているポテンシャルは高いチームだと思います。短距離種目では世界陸上や五輪代表を数多く輩出しています。
北信越学連・出場枠1
・北信越学連選抜
全日本大学駅伝の北信越地区選考会で上位となった新潟大学、信州大学の選手を中心に構成されています。
東海学連・出場枠1
・皇學館大学
近年東海地区の代表常連になりつつあります。数年前では現在ホンダで活躍されている川瀬選手の活躍が記憶に新しいところです。先日7月1日には國學院大學で箱根駅伝出走経験のある寺田監督が就任。駅伝ファンではおなじみ「寺田交差点」の伝説を残した同氏の手腕に注目です。
関西学連・出場枠3
・大阪経済大学
今月は箱根駅伝予選会にも挑戦してくる関西の強豪です。かつては報徳学園高校の監督を務めていた鶴谷邦弘さん(故人)、早稲田大学で北京オリンピック日本代表に選出された竹澤健介さんが指導されていました。「打倒関東」の旗手となるか、注目です。
・立命館大学
男女共に関西インカレで上位を占める強豪校。近年は現役や卒業生に日本代表選手が誕生するなど、学生陸上競技界を牽引する大学の一つです。
・関西大学
今年の関西インカレ対校得点男子の部を制している関西大学。日本インカレの10000mなどでも活躍している亀田選手がチームを引っ張ります。
中国四国学連・出場枠2
・広島経済大学
マラソン、駅伝のテレビ解説でお馴染みの尾方剛さんが監督を務めていらっしゃいます。長年中国四国地方のトップ争いに位置している大学です。
・環太平洋大学
2007年創立の新鋭校にして強豪校。最先端の科学技術を駆使した指導で短距離、中距離、フィールド種目も非常に強い大学です。800mの日本記録を出した源裕貴選手の活躍は記憶に新しいところですね。
九州学連・出場枠1
・第一工科大学
九州地区の大学としては、早くから外国人留学生を起用してきた大学です。出雲や伊勢(全日本大学駅伝)では前半区間をかき回す存在だったこともあります。
海外招待チーム
・アイビーリーグ選抜
アメリカ合衆国北東部にある8つの私立大学のスポーツリーグの総称です。1998年の第10回大会から招待されて参加しています。今年は10000mで日本記録(27分18秒75)を上回る27分17秒14の記録を持つキーラン・トゥンティバト選手を起用しており、上位争いに割って入るのではないかとの期待が持たれています。
それにしても、今回は関西学連から4つも大学が出るんですねー。豊作だ。
厳しい戦いではありますが、上位に食い込んで欲しいところ。
どうしても、箱根駅伝が学生駅伝の頂点みたいなところがあって、関東以外は置いてけぼり感が強いので、甲子園みたいに47都道府県の代表チームが頂点を競い合うみたいなレースをいつか見てみたいな、なんて個人的には思ってしまいます。
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出雲駅伝の予選会はいつあったの?
出雲駅伝の出場校は、各地区の学生陸上競技連盟によって選出されます。
その選出方法及び各地区の出場校数の枠は地区によって異なります。
基本枠+成績枠
出場校は全部で20校。
出雲駅伝では8つの地区学連につき1校の基本枠が割り振られています。
残りの12校については、前年の出雲駅伝の順位により上位から出場枠(成績枠)が与えられます。
少しわかりにくいかもしれませんが、各地区とも最低1校は出場可能なため、12位以内の順位に入るかどうかで各地区の枠の増減があります。
そのため、まずはこの12位以内に入ることが重要になってきます。
また、成績枠は各地区最大で9のため、出場枠が 10 を超えた地区は、超過分の成績枠を 13 位のチームの所属する地区学連に譲ることになります。
例年、関東学連の大学がトップ10から12位内に入るケースが多く、成績枠9まで埋まります。
それに基本枠1を加えると、関東で10校出場枠を得ることになります。
そしてそれ以外の地区で残りの枠を争う形が見受けられます。
その結果、上記のように関東地区が超過分1枠を13位以下に譲るケースが考えられるため、13位以内に入ることが増枠の可能性を残すポイントになります。
この出場校の決め方をわかりやすく表にまとめましたので、以下の記事も参考にして下さい。
ちなみに出雲駅伝ではシード制が2017年の第29回大会から廃止されました。
各地区選抜方法
続いて各地区の選抜方法です。詳細は各リンク先をご確認ください。
・北海道(選抜)
ニュースソースないのですが、2021年7月の北海道学連X(旧ツイッター)で「北海道学連中長距離競技会兼出雲駅伝予選会」のツイートがあるため、おそらくは同大会で決まると思われます。
・東北(選抜)
東北学連選抜チーム選手選考について
・関東
例年、箱根駅伝10位内のチームが出場権を得ています。
・東海
第 84 回東海学生駅伝対校選手権大会 大会要項(15.備考欄を参照)
・北信越(選抜)
秩父宮賜杯 第55回全日本大学駅伝対校選手権大会 北信越地区選考会(18.競技注意事項参照)
・関西
第 55 回全日本大学駅伝対校選手権大会関西学連出場大学(出場枠 4)選考会(19.備考欄参照)
・中四国
第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走中国四国地区代表選考会注意事項
・九州
第40回九州学生駅伝対校選手権大会要項(16-4その他参照)
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出雲駅伝のライブ配信はある?
出雲駅伝2023は、TVerとYouTubeで10月9日(月)12:30頃からライブ配信があります!
今年は毎度お馴染み柏原竜二さんと、駅伝アイドルことNGT48の西村菜那子さん、そしてなんとレン・タザワ選手もゲストに迎えての配信です!
私は2021年&2022年も副音声で出雲駅伝を楽しんでいたのですが(当時は柏原竜二さん・西村菜那子さん・神野大地さんの3人)、実況&解説が友達の家でまったりテレビ観戦しているみたいな雰囲気で、これがとっても楽しかったので、おすすめですよー。
W山の神が、(いい意味で)好き放題言ってる感じで本当に楽しかったです。
さて、田澤選手はどんなトークで2人に絡んでくれるのか、非常に楽しみですね!
また、地上波は放送時間が決まっている関係で、首位チームがフィニッシュしたら後続チームがどうなったかわからないまま終了してしまうことが多いのですが、TVerはその後のフィニッシュシーンも見せてくれるので、TVerで見るのもおすすめ。
結構ライブ配信メリット多いんですよ。
地上波で見たい方は、フジテレビ系列で2023年10月9日(月)の13時から生中継があります。
テーマソングは引き続き髭男の「フィラメント」です(2ndアルバム『Editorial』に収録)。
すごく駅伝の世界観にマッチしているので、ぜひ聞いてください!
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出雲駅伝2023優勝予想まとめ
出雲駅伝はフジテレビ系列で全国生中継されますので、お時間のある方は、ぜひご覧になってください。
ライブ配信も地上波とはまた違った駅伝の魅力を伝えてくれるかもしれませんね。
学生三大駅伝の開幕戦。皆さんで楽しみましょう!