東京オリンピック、パラリンピックの会場となった国立競技場。
完成からはまだ間がないですが、お出かけになったことがある方も増えてきたのではないでしょうか?
国立競技場は、スポーツイベントとしてはサッカー、ラグビー、陸上競技などが主に行われていますが、コンサートなどでも使用されており、新しいスタジアムならではのLED照明や光の特殊効果を使った演出などもあって、見ている私たちを盛り上げてくれる要素が沢山あります。
今回はその国立競技場の作り、座席などの情報について、見やすさという切り口からリサーチしてみました!
国立競技場の座席の見え方が知りたい
国立競技場のサイトには各座席からの見え方などの画像情報がないのですが、どの座席からでも観客が見やすいように設計・配慮されています。
国立競技場は3層構造になっており、1層目(20度)、2層目(29度)、3層目(34度)というように、登るにつれて傾斜が高くなります。
これはどの位置から見ても観客がトラックやフィールドを見やすいように配慮したためです。
あまりに傾斜がきついとちょっと怖さもあるのですが、国立競技場は安全面にも配慮をして作られており、3層目には全座席の前に手すりが設置されています。
筆者は関東インカレの観戦のため、一度だけ国立競技場に行ったことがあるのですが、3層目は傾斜が急であることから、1層目にいるとスタンドがぐるっと一周フィールドを取り囲んでいるような圧迫感を少し感じました。
しかし、それが選手と観客の近さを生み、一体感を得られるのだろうなと思いました。
大きな屋根に覆われたスタジアムや2層構造になっているスタジアム(例:日産スタジアム、味の素スタジアムなど)は、声が反響してより大きな声援が聞こえるのですが、そういった効果も狙っているのかもしれません。
以上のことから、フィールドへの近さが生む臨場感を求めている方は1層目を、フィールド全体を見渡せる広けた視界を求めている方は2層目や3層目を選ぶといいかもしれませんね。
新国立競技場 1階、2階、3階
1階はまじ見れない でも選手が駆け寄ってくるかも
2階はいい感じ
3階はノホホンとしてる#sanfrecce pic.twitter.com/c23vFKEtU9
— 紫オフサイド🟣 (@violet_offside) September 29, 2022
国立競技場の座席のおすすめはある?
おすすめの座席は、コンサートなのか、どのスポーツなのかによって異なります。
例えばサッカーですと(こちらを参考にしながらどうぞ)、
- 応援で盛り上がりたい → サポーターの集まるゴール裏(サイドスタンド)
- じっくりと試合を観戦したい → バックスタンドかメインスタンド
- 全体を俯瞰で見渡したい → 2層目か3層目
- ゴールに向かってくるシーンを見たい → ゴール裏(サイドスタンド)
- 横から全体の流れを見渡したい → バックスタンドかメインスタンド
といった感じに分かれます。
陸上競技の場合ですと、
- トラック競技のゴールシーンを見たい → メインスタンドフィニッシュライン付近
- フィールド競技を間近で見たい → サイドスタンドまたはバックスタンド
というように、サッカーやラグビーとはまた違った感じにもなるでしょう。
ちなみにチケットも、スポーツや座席によって値段や座席指定の有無が異なります。
サッカーの場合ですと、こんな感じです。
- ゴール裏:自由席であることが多く、最も安く買えます。
- バックスタンド:主催者により指定席または自由席になります。ゴール裏より少し高い。
- メインスタンド:ほぼ指定席です。値段は一番高いですが、サッカーだとベンチエリアやウォーミングアップをしている選手を見ることも出来ます。
※2層目、3層目:主催者により指定席または自由席になります。値段は上記それぞれの位置により異なります。
陸上競技になると、メインスタンドフィニッシュライン付近の値段が一番高く、バックスタンドやサイドスタンドは比較的廉価と言えるでしょう。
100m競走のように、メインスタンド側のストレートのみを使用する種目もあることから、メインスタンド中心に高い値段設定になっていることが多いです。
バックスタンド側は走幅跳、三段跳や棒高跳といった跳躍種目、サイドスタンドは走高跳や砲丸投、円盤投、ハンマー投、やり投といった種目を見るのに適しています。
ぜひご自身の観戦スタイルに合わせた場所や座席を見つけてみてくださいね!
国立競技場の座席は狭いって本当?
私は1層目しか行ったことがないのですが、1層目は特に狭いとは感じませんでした。
しかし、サッカー観戦に行った知り合いや、ネット上で寄せられている感想を見る限り、2層目と3層目は傾斜が急なことも影響しているためか、前の座席との間隔が狭いという声が結構見受けられます。
実際計測してみた方もいらっしゃって、微々たるものではありますが、上階層になるにつれ前との間隔は狭くはなっているみたいですね。
3層目は手すりもあるので余計に圧迫感を感じやすいのかもしれません。
新国立競技場
狭いと言われていた席
三層目が一番狭いらしい
人が座っている状態で
人を通す事が出来ません!
おい!
— 青パン (@eV20wWfOrvRXVAD) December 19, 2021
ちなみに、国立競技場では月に数回スタジアムツアーを行っているので、目当てのスポーツイベントの前にあらかじめ場内を見学しておき、席を決めるのも良いかと思います。
参加費は大人:1,800円(税込)、高校生以下:1,000円(税込)と有料にはなりますが、指定エリア内を自由に見て回れるとのことなので、近場の方は座席選びに失敗しないよう、入念にチェックしておくといいですね。
国立競技場の座席まとめ
個人的な意見としては、前述のように圧迫感は若干あるものの、屋根で覆われて雨風の影響を受けることが少ないこともあって、一度座席に着いてしまえば観戦を楽しむのに支障をきたすほどのことはないかなと思っています。
皆さんの中には陸上競技やサッカー、ラグビーをまだどのように見ていいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
ホーム・アウェイなどの応援席割といった情報は事前に調べておく必要がありますが、「こういう見方がしてみたい」という希望があれば、上記のように、それぞれのスタンドの位置を見定めてチケットを取ってみると良いと思います。
最初の一歩を踏み出すのは楽しみでもあり、勇気が要ることでもありますよね。
国立競技場でのスポーツ観戦が、ライフスタイルの充実に繋がるものになることを祈っています。