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MGCマラソン予想!出場権獲得条件や獲得者についても

MGC予想 スポーツ

東京オリンピックが終わって、世界陸上が2年続けて開催されたと思ったら、早いもので来年はもうパリオリンピックが開催されます。

オリンピックの花形種目といえばマラソンですよね。

毎回オリンピック代表選考レースは色々と話題関心を集めていて、特にシドニーオリンピックの際には女子の選考を巡っては、社会的関心事にまで発展したという時もありました。

こうした背景もあり、前回の東京大会から日本代表選手はMGC(Marathon Grand Championship)で上位2位までが即時内定となる一発選考に近い形を取っています。

今回はいよいよ目前に迫ったMGCで、誰がオリンピックに駒を進めるのか予想してみました!

 

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MGCマラソン予想!どんなレース展開になる?

MGCは記録を狙うレースではなく、オリンピック代表の座を懸けた、勝負が最優先されるレースです。

各大会でよく見受けられるペースメーカーはおらず、レースペースがどうなるか、勝負の駆け引きはどうなるか、色々と読めない部分があります。

 

前回の東京オリンピック代表選手選考となったMGCでは男子の部で設楽選手(当時ホンダ、現在西鉄)が序盤で飛び出しましたが、そういう思い切りのいい選手がいなければ、10kmや中間点付近など、ある程度の距離までは集団で推移していくのではないかと思われます。

そして30km以降、ふるい落としにかけるスパートを誰が仕掛けるのか、というレース展開になりそうです。

恐らく1回のロングスパートでは勝負はつかず、2段階スパートを仕掛ける必要があったり、ラストに力を残した選手がスプリント勝負を仕掛けたり、という目まぐるしい展開になると予想します。

 

ラストに自信があり、最後のスプリント勝負に持ち込みたい選手。

ラスト勝負だけは避けたいので、残りの距離のどこかでスパートをかけたい選手。

各選手の持ち味によっても戦略は分かれてくるでしょう。

 

ちなみにペースメーカーのいないオリンピックや世界陸上では、ほとんどン大会で後半のハーフマラソンの方がタイムの速い、いわゆるネガティブスプリットになっています。

今回のコースは35km以降に上り坂が待っていますが、後半の方が速い展開の可能性はあると思います。

 

なお、ここで大事なのは『前半どのくらいのペースで集団が推移していくか』になると思います。

ペースを左右しそうな要因の一つとしては、レース当日の気温が挙げられます。

暑さに強い選手、弱い選手がいると思いますが、15~20℃を超えるあたりではそういった点で差が出るかもしれません。ちなみに筆者(陸上経験者)は20℃を超えると結構きつく感じます。

 

日本陸連のホームページには、「気象条件と記録の関係」についての記事が掲載されており、今回のMGCはパリオリンピックの開催される8月10、11日とほぼ同等の気温となることが予想されています。

パリオリンピックのスタート時刻もそれぞれ8時、MGCも男子8時、女子8時10分スタートとなっており、出来るだけ本番に近い気象条件で選手を選びたいという意向かもしれませんね。

そして同記事によると、暑さに弱い選手は15℃を超えるあたりから記録面への影響が出る可能性が高いそうです。

しかしながら、真夏のレースに比べれば大分暑さは和らいでいる時期のため、意外とスローペースではなく、それなりに速いペースになるかもしれない、とのことでした。

 

このことからも、中間点から30kmまでは「ある程度速めのペース」で集団が進み、それまでの気温や選手のコンディションによっては、早めに脱落する選手も出てくる可能性もあるかと思います。

そして集団に残った選手で30km以降、どのような駆け引きが見受けられるのか注目です。

 

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MGC獲得者2023で注目選手は誰?

さて、続いてMGC出場を決めた注目選手について挙げてみたいと思います。

 

男子の部

本命不在とも言えるかもしれません。それほど混戦、激戦が予想される男子。

一発選考ならでは、日本のトップ選手たちが集まりました。

 

まずは日本記録保持者の鈴木健吾選手(富士通)。

昨年の世界陸上オレゴン大会、同年のロンドンマラソンこそ欠場となりましたが、エントリーしてくるとなると無視できない存在でしょう。

レースから遠ざかっている分、勝負勘が試されると思いますが、復活に期待したい選手の一人です。

 

続いて、前日本記録保持者の大迫傑選手(Nike)。

東京オリンピック後に一度は引退をしたものの、2022年に復帰。

今年3月の東京マラソンでは2時間06分13秒をマークしており、ブランクによる影響はなさそうです。

持っているスピード、潜在能力は間違いなくトップクラスです。

 

面白いのは、山下一貴選手(三菱重工)。

先日行われた世界陸上ブダペスト大会の日本代表でもあります。

同大会は残り2kmで足の痙攣に見舞われ惜しくも入賞を逃していますが、世界陸上特有のペースメーカーのいない駆け引きのレースを先頭グループで経験しているのは大きいと思います。

世界陸上の疲労がどれだけ取れているかがポイントになるでしょう。

 

また、前回東京大会の選考となるMGCでは選手を送り込めなかった名門旭化成勢からは方英明選手鎧坂哲哉選手らがエントリー。

この2選手は持ちタイム以上に潜在能力があると見ています。

東京オリンピックでは補欠に回った大塚祥平選手(九電工)は、「今度こそ」の気持ちを持っているでしょう。

 

他にもまだまだ挙げ切れていない選手が沢山いますので、逆に言えば多くの選手にチャンスがあると思います。

上記の気象条件などを含めたレースの流れに注目です。

 

女子の部

男子に負けず劣らず女子選手も多士済々。

自己記録で上位につける松田瑞生選手は欠場、また日本歴代2位の記録を持つ新谷仁美選手は出場辞退となりますが、現時点での日本トップクラスの選手が集結しました。

 

混戦状況にある女子ですが、まずは今年3月の名古屋ウィメンズマラソンで自己新、復活を遂げた前田穂南選手(天満屋)。

前回東京大会の選考となるMGCで優勝をしている選手のため、記憶に新しい方は多いのではないでしょうか。

持ち味でもあるロングスパートをどこで仕掛けるか、注目です。

 

続いて、同じく東京オリンピック代表の鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)。

昨年ベルリン、今年の名古屋ウィメンズと立て続けに自己記録を更新。

天才少女と呼ばれて久しい鈴木選手もベテランの域に入ってきたかもしれませんが、その力はまだまだ計り知れません。

 

自己記録では、エントリー選手中トップの一山麻緒選手(資生堂)は、五輪後に不調が続いていますが、復活なるか。

 

今夏の世界陸上参加組の加世田梨花選手(ダイハツ)や、記録で上位につける安藤友香選手(ワコール)、細田あい選手(エディオン)、上杉真穂選手(スターツ)にも注目しています。

 

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MGCの出場権獲得条件は?

では最後に、このMGCに出場するための条件についてご紹介しておきます。

JMC(Japan Marathon Championship)に指定された各マラソン大会で基準となる順位・タイムを突破することと、ワイルドカードというそれ以外の条件を突破することが条件になります。

これらの枠組みをMGCチャレンジと言います。

 

指定大会で条件突破

まずは国内でMGCチャレンジに指定された各大会で、

  • 1~3位に入ること
  • 男子は2時間10分00秒を突破すること
  • 女子は2時間28分00秒を突破すること

によりMGCの出場権を得ることが出来ます。

 

同じくG1指定の各マラソン大会で、

  • 4~6位に入ること
  • 男子は2時間09分00秒を突破すること
  • 女子は2時間27分00秒を突破すること

を満たした選手もMGC出場権を得ることが出来ます。

 

ワイルドカードで条件突破

上記大会以外でも記録の条件を満たすか、JMCのランキングで8位以内に入っていることで、MGCへの出場権を得ることが出来ます。

  • 男女とも2022年世界陸上オレゴン大会で8位内に入賞すること
  • 男子はJMC加盟大会または国際大会で2時間08分00秒を突破すること
  • 女子はJMC加盟大会または国際大会で2時間24分00秒を突破すること
  • 男子はJMC加盟大会または国際大会で2本走った平均が2時間10分00秒以内
  • 女子はJMC加盟大会または国際大会で2本走った平均が2時間28分00秒以内
  • JMCランキング8位以内

上記いずれかを達成することでMGCへ出場出来ます。

国際大会は、例えばベルリンマラソンなど海外のマラソンレースが挙げられます。

 

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MGCマラソン予想まとめ

MGCのレースは10月15日(日)開催で、上記の通り男子が8時、女子が8時10分スタートです。

なお、テレビ中継もあり、男子はTBS系列、女子はNHK総合で生中継されます。

ラジオは男子がTBSラジオ、女子がNHK第一で中継があります。

 

近年は世界との差が開いている日本マラソン界ですが、陸連はじめ関係者の皆様の「なんとか強いマラソンニッポンを復活させよう」という熱意と努力により、JMCやMGCといった大会が生まれました。

代表選手選考も、そしてその先のパリオリンピックでのメダルや入賞といった結果も、なんとか皆様の熱意が報われてほしいと切に願います。

オリンピック代表の座を懸けた熱い戦いに、ぜひ注目してみてください。

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