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福岡マラソンと福岡国際マラソンの違いは?参加資格や復活の理由とは

福岡国際マラソンと福岡マラソン スポーツ

12月3日はパリオリンピックマラソンの男子選手代表選考を懸けたMGCファイナルチャレンジの第1戦、福岡国際マラソンが開催されますね!

既に10月14日のMGCでパリオリンピックマラソン代表に内定している2人に続き、男子はMGCファイナルチャレンジ3大会(福岡国際、大阪、東京)で、2時間05分50秒を突破したタイム最上位の選手が3人目のオリンピックマラソン代表選手として選出されるため、非常に注目度が高い大会です。

記録の設定が高いことから、ハイペースでのレースが予想される本大会について、今日はご紹介していきたいと思います。

 

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福岡マラソンと福岡国際マラソンの違いは何?

福岡には福岡国際マラソンとは別に、11月に開催される福岡マラソンがあります。

一見同じ大会に思われる方もいらっしゃるかと思いますが、福岡国際マラソンはいわゆるエリートレースで、参加するためには標準記録を突破している必要があります

対して、福岡マラソンは近年増えてきた大規模市民マラソンで、標準記録の突破は必要ありません

 

参加人数も、福岡国際マラソンが500人程度なのに比べて、福岡マラソンは14,000人に上ります。

そしてコースは、福岡国際マラソンが平和台陸上競技場を発着点とした福岡市内を巡るコースなのに対して、福岡マラソンは福岡市中央区天神をスタートし、糸島市交流プラザ志摩館をゴールとする片道コースになります。

 

歴史で見ると、福岡国際マラソンの方が圧倒的に長く、打ち切りが発表された運営形態の2021年までで75回の開催を数えています。

福岡マラソンは今年2023年で10回の開催を迎えました。

 

昨今では心身の健康や体を動かす楽しみという観点から、ランニング、ジョギングをする方々は増えており、それに伴って大規模市民マラソンも東京を皮切りに続々と誕生しています。

福岡という大きな都市でも、市内の中心部をスタート地点としてマラソンが開催されるようになったのは、上記のようなランニング愛好者の方々にとってはとても大きいです。

もちろん、運営費を捻出することや、道路の使用許可を出してくださる警察などの関係各所のご理解があってのことなので、人気にあやかるだけではなく、感謝したいですね。

 

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福岡国際マラソンの参加資格を知りたい

福岡国際マラソンに出場するためには、参加標準記録を突破する必要がありますが、Aグループ、Bグループとで参加標準記録が異なります

 

【Aグループ】

  • マラソン:2時間27分00秒
  • ハーフマラソン:1時間05分00秒
  • 30km:1時間35分00秒

【Bグループ】

  • マラソン:2時間35分00秒
  • ハーフマラソン:1時間10分00秒
  • 30km:1時間45分00秒

 

Aグループは平和台陸上競技場を、Bグループは大濠公園をスタートすることになります。

また、標準記録はマラソンの他、ハーフマラソン、30kmといった記録でも設けられており、いずれかの記録を突破することで出場が可能となります。

 

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福岡国際マラソンが復活したのはなぜ?

福岡国際マラソンと言えば、2021年3月26日に一度は同年の第75回大会をもって打ち切りが発表されたことが記憶に新しいかと思います。

しかし、その後、復活&リニューアルされた形で開催されるようになった理由は、運営形態が朝日新聞社を中心としたグループから、福岡県、福岡陸上競技協会、そしてそれをサポートする地元企業へと大きく変わったことが挙げられます。

 

従来の福岡国際マラソンは、日本陸連、朝日新聞社、テレビ朝日、九州朝日放送の4社で共同開催されてきましたが、有力選手が集まらず、注目度が低下し、収益も上がらなくなってしまったことから打ち切りの判断が下されてしまいました。

しかし、地元の福岡の陸上競技関係者が「なんとか福岡陸上競技協会でマラソンを作ることは出来ないか」と思案した結果、東京オリンピックが終了した2021年の秋に、日本陸連と一緒に福岡県知事に協力を依頼したことで事態は大きく動きました。

 

福岡国際マラソンの運営費は4億円ほどと言われていますが、従来の朝日新聞社などから資金を得る代わりに、包括提携協定企業の支援や企業版ふるさと納税、大会地域サポーターを募るなどをして費用を捻出。

福岡陸上競技協会も独自にレガシーイベント基金を創設し、寄付を集めたそうです。

コース近辺の方々に、一軒ずつ協力要請の挨拶へ回ったとのことなので、本当にその労力には頭が下がります。

同時に寄付を申し出る地域住民の方々も多くいらっしゃったとのことで、福岡国際マラソンが地域に根付いている大会だったことを窺わせます。

 

また、福岡市内の中心部を走るコースは警察の協力も必要とあって、当初は上記の福岡マラソンのコースを視察し、大会を合併しての開催を視野に入れていたこともあったようですが、コースも従来通りで行われることが決定しました。

そして、2022年には福岡県や福岡陸上競技協会が母体となった新たな運営形態での福岡国際マラソンが無事に開催される運びとなったというわけです。

 

マラソンやロードレースが文化として根付くには長い年月を必要としますが、今回のように地域の企業や行政が一体となった形での開催は、福岡国際マラソンの75回の歴史がいかに尊いものであったかを示していますね。

 

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福岡国際マラソンと福岡マラソンの違いまとめ

福岡国際マラソンは、かつて筆者が憧れた早田俊幸選手も数回出場しており、12月の第1日曜日は毎年テレビ中継を食い入るように見ていました。

当時もオリンピックや世界選手権の代表選考レースを兼ねており、海外からも力のある選手が招待されていました。

 

その年の世界最高、日本最高記録が生まれることも多かった福岡国際マラソンは、WA(World Athletics:世界陸連)から陸上世界遺産(Heritage Plaque)にも認定されています。

なお、この陸上世界遺産は、日本の大会では箱根駅伝と福岡国際マラソンのみが認定されています。

 

ロードレースの大会は、警察や地域の理解がないと、開催するのは本当に難しいです。

かつては2度の世界記録が生まれた福岡国際マラソン。

これからも地域と共に歩んでいくマラソン大会として、今後の発展を願って止みません。

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