いよいよ本格的に寒くなってきましたが、国内ではまだまだ駅伝、マラソンのシーズンが続きます。
その中でも注目なのが、1月末行われる大阪国際女子マラソンです!
何度か変更はあるものの、屈指の高速コースで知られるこのマラソンは、これまで数々のドラマが生まれてきました。
今回はこの大阪国際女子マラソンについてご紹介したいと思います。
大阪国際女子マラソンの歴代優勝者は?
1982年に開催された第1回大会から、国内外の著名なランナーたちが浪速路を駆け抜けてきました。
中には連覇や複数回優勝されている選手もいて、こうした先人たちの活躍もあって、日本の女子マラソン人気を牽引してきた大会と言えるでしょう。
- 第1回大会(1982年):2時間32分55秒 リタ・マルキシオ(イタリア)
- 第2回大会(1983年):2時間29分23秒 キャリー・メイ(アイルランド)
- 第3回大会(1984年):2時間31分41秒 カトリン・ドーレ(ドイツ)
- 第4回大会(1985年):2時間28分07秒 キャリー・メイ(アイルランド)
- 第5回大会(1986年):2時間30分24秒 ロレーン・モラー(ニュージーランド)
- 第6回大会(1987年):2時間30分40秒 ロレーン・モラー(ニュージーランド)
- 第7回大会(1988年):2時間23分51秒 リサ・マーチン(オーストラリア)
- 第8回大会(1989年):2時間30分21秒 ロレーン・モラー(ニュージーランド)
- 第9回大会(1990年):2時間27分47秒 ロザ・モタ(ポルトガル)
- 第10回大会(1991年):2時間27分43秒 カトリン・ドーレ(ドイツ)
- 第11回大会(1992年):2時間26分26秒 小鴨 由水(ダイハツ)
- 第12回大会(1993年):2時間26分26秒 浅利 純子(ダイハツ)
- 第13回大会(1994年):2時間26分09秒 安部 友恵(旭化成)
- 第14回大会(1995年):中止
- 第15回大会(1996年):2時間26分04秒 カトリン・ドーレ(ドイツ)
- 第16回大会(1997年):2時間25分57秒 カトリン・ドーレ(ドイツ)
- 第17回大会(1998年):2時間28分31秒 リディア・シモン(ルーマニア)
- 第18回大会(1999年):2時間23分24秒 リディア・シモン(ルーマニア)
- 第19回大会(2000年):2時間22分54秒 リディア・シモン(ルーマニア)
- 第20回大会(2001年):2時間23分11秒 渋井 陽子(三井住友海上)
- 第21回大会(2002年):2時間23分55秒 ローナ・キプラガト(ケニア)
- 第22回大会(2003年):2時間21分18秒 野口 みずき(グローバリー)
- 第23回大会(2004年):2時間25分29秒 坂本 直子(天満屋)
- 第24回大会(2005年):2時間22分56秒 エレナ・プロコプツカ(ラトビア)
- 第25回大会(2006年):2時間25分05秒 キャサンリン・ヌデレバ(ケニア)
- 第26回大会(2007年):2時間23分48秒 原 裕美子(京セラ)
- 第27回大会(2008年):2時間25分10秒 マーラ・ヤマウチ(イギリス)
- 第28回大会(2009年):2時間23分42秒 渋井 陽子(三井住友海上)
- 第29回大会(2010年):2時間25分14秒 アマネ・ゴベナ(エチオピア)
- 第30回大会(2011年):2時間26分29秒 赤羽 有紀子(ホクレン)
- 第31回大会(2012年):2時間23分23秒 重友 梨佐(天満屋)
- 第32回大会(2013年):2時間24分21秒 福士 加代子(ワコール)
- 第33回大会(2014年):2時間26分00秒 赤羽 有紀子(ホクレン)
- 第34回大会(2015年):2時間24分07秒 エレナ・プロコプツカ(ラトビア)
- 第35回大会(2016年):2時間22分17秒 福士 加代子(ワコール)
- 第36回大会(2017年):2時間24分22秒 重友 梨佐(天満屋)
- 第37回大会(2018年):2時間22分44秒 松田 瑞生(ダイハツ)
- 第38回大会(2019年):2時間25分39秒 ファツマ・サド(エチオピア)
- 第39回大会(2020年):2時間21分47秒 松田 瑞生(ダイハツ)
- 第40回大会(2021年):2時間21分11秒 一山 麻緒(ワコール)
- 第41回大会(2022年):2時間20分52秒 松田 瑞生(ダイハツ)
- 第42回大会(2023年):2時間21分13秒 ヘヴン・ハイル・デッセ(エチオピア)
個人的にはドイツのカトリン・ドーレ選手やルーマニアのリディア・シモン選手が印象に残っています。
中でもシドニー・オリンピック代表選考会を兼ねた2000年の第19回大会、弘山晴美選手(資生堂)をシモン選手がラストで逆転したレースは強烈な印象を残しています。
当時はこのシドニー・オリンピックの代表の座を巡る選考方法が社会問題にまで発展するという、見方を変えれば大変な盛り上がり、注目を浴びていました。
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大阪国際女子マラソンの参加人数は?
2023年第42回大会の参加人数は、公式発表を見ると394名が参加で、内訳は下記の通りです。
- 12名:招待競技者(日本陸上競技連盟が招待する国内外の女性競技者)
※その内1名・前田穂南選手(天満屋)が欠場 - 4名:ネクストヒロイン競技者(日本陸上競技連盟が招待する国内の女性競技者)
- 6名:ペースメーカー
- 33名:招待競技者(2時間45分以内の女性競技者)
※その内1名・中野円花選手(岩谷産業)が欠場 - 294名:スーパー一般ランナー
招待選手やペースメーカーを除いた上記のスーパー一般ランナーの方々は、3時間07分00秒以内が参加資格記録となるハイレベルなマラソンとなっています(※)。
※マラソン以外でも、30kmなら2時間08分00秒以内、ハーフマラソンなら1時間25分00秒以内、10000mまたは10㎞なら36分00秒以内のいずれかのタイムを突破していることで参加資格が得られます。
エントリーリストには各選手のタイムも記載されており、出場される方の中には「はたして自分はどのくらいの位置にいるのか?」と気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ペースメーカーの説明については、こちらの記事もチェックしてみてください。
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大阪国際女子マラソンの関門時間は?
周りの選手のタイムも気になるところですが、もう一つ、マラソンにつきものの関門時間も気になりますよね。
大阪国際女子マラソンでは、以下の通り4か所に関門が設けられています。
- 第1関門:5.0km(昭和町5丁目1)12時38分
- 第2関門:20.0km(玉造交差点北)13時45分
- 第3関門:30.0km(森ノ宮交差点南)14時30分
- 第4関門:38.0km(北田辺6交差点西)15時08分
一般道路を使用するコースの場合は、どうしても交通を止められる時間が限られてしまうため、関門の設定は避けて通れません。
なんとか途中棄権とならないよう、一定のペースをキープして完走を目指したいですね!
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大阪国際女子マラソンまとめ
私が子供の頃から女子マラソンといえば、東京国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋国際女子マラソンでした。
いずれも参加資格記録が高く、私からすればこれらのマラソンに出場できるだけでも凄いと思ったものです。
ですが、近年のマラソン、ランニング人気の影響もあって、東京国際マラソンは東京マラソンへ、名古屋国際マラソンは名古屋ウィメンズマラソンへと、大規模な市民ランナー参加型のイベントへと変貌を遂げて、より大きな大会が身近なものとなりましたね。
そんな中でも、大阪国際女子マラソンは上記の通り参加資格記録が3時間07分00秒と高いタイムが設定されており、市民ランナーの方々の憧れの大会としての地位を不動のものにしています。
市民参加型の大規模マラソンとエリート参加型の大阪国際女子マラソン。
国内のこうした異なる形式のマラソンが成り立ち、そしてそのバランスがうまく取れていることにより、それぞれの目標に合わせてモチベーションを高めることが出来るのではないかと思います。
大阪国際女子マラソンに出場される皆様には、ぜひ浪速路を駆け抜けることの出来る喜びを感じながら、それぞれの目標に向かって、何より楽しんでほしいと思います!