10月から始まった駅伝シーズンも、12月になると、いよいよ中学生と高校生も参戦となります。
全国中学駅伝は滋賀県、全国高校駅伝は京都府で行われますが、今回は全国中学駅伝についてご紹介していきます。
全国中学駅伝の歴史は2023年で31回大会と、さほど長くはありません。
第1回大会は1993年、熊本県で開催されました。
途中、何回かの開催地変更を経て、2016年から現在の滋賀県での開催となっています。
それでは、気になるコースを含め、詳しく見ていきましょう!
全国中学駅伝の出場校はどこ?どうやって決まるの?
出場校は全国中学駅伝の公式サイトで確認することが出来ます。
なお、高校駅伝や大学駅伝とは異なり、選手名や選手の持つ記録については記載が一切なく、出場校の名称のみ記載されています。
理由があるとすれば、おそらくですが、過度の注目を避けるためではないかと思います。
まだ体の成長期でもある中学生ですから、例え、とてつもない速さを持つ選手がいたとしても、マスコミやファンが騒げば、それ相応のストレスを与えることにもなりかねません。
筆者個人としても、中学生はまず体を動かすことを楽しむこと、負荷は適度に与えることが大事だと思っていますので、「あまり目立たないこと」も大事な要素になってくると考えます。
さて、その出場校はどうやって決まるかというと、予選となる各都道府県の中学駅伝で優勝した学校が出場権を得ます。
地域にもよりますが、大体10月から11月の秋にかけて行われます。
筆者の地元である神奈川県でも、11月上旬に神奈川県中学駅伝が行われ、優勝校が全国中学駅伝へ、3位以内に入ると関東中学駅伝への出場権が与えられます。
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全国中学駅伝のコースはどこを走るの?
コースは滋賀県の希望が丘文化公園です。
この公園内の陸上競技場を含めた特設コースが舞台となります。
区間は女子が5区間、男子が6区間で、区間距離はそれぞれ下記の通りです。
- 女子(全長12km)
1区(3km)
2区(2km)
3区(2km)
4区(2km)
5区(3km) - 男子(全長18km)
1区(3km)
2区(3km)
3区(3km)
4区(3km)
5区(3km)
6区(3km)
なお、中学駅伝は体の成長期であることを踏まえて、第1回大会からロードではなく、芝生がメインのクロスカントリーコースで行われてきました。
筆者の母校も2回、全国中学駅伝に出場し、応援に行ったことがありますが、当時は千葉県の昭和の森公園で、結構な起伏のあるコースでした。
また、クロスカントリーコースでのレース、駅伝は、皆さんにとっても馴染みが薄いかもしれませんが、選手は全天候型のスパイクを履いて走ります。
大会公式サイトでも、スパイクで走る際は全天候型のスパイクピンを使用することが明示されていますよ。
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全国中学駅伝はテレビ中継やライブ配信はあるの?
駅伝は近年人気を集めるようになってきたこともあり、なんとテレビ中継があります。
日本テレビ放送網が大会の後援をしており、30回記念大会からBS日テレで生中継、同局の中継をTVerで生配信を行うようになりました。
ちなみに以前は、大会によってはYoutubeでのライブ配信が行われたり、テレビ局によって録画放送が行われたりしていましたが、全地域を網羅していたわけではありませんでした。
全国エリアで生中継が見られるようになったのは、実は30回大会からなんです。
ちなみに、TVerでは見逃し配信も見れるので、配信期間中にレースを見返すこともできますよ^^
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全国中学駅伝出場校・コース・テレビ中継まとめ
中学生の選手の皆さんはこの大会に向けて頑張ってきたことと思います。
全国大会に出るくらいですから、普段からの練習についても並大抵の内容ではないことが予想されます。
筆者が中学の時は、よく他校の「〇〇中学は朝練習で毎日12kmの距離を走っている」とか、「〇〇中学は300mを20本やっている」といったような情報で焚きつけられてきたものです。
純粋に競技に没頭するには格好の材料だったと思いますし、何より中学で初めて陸上競技を始めたので、先入観なく、「こういうものなんだろう」と思って練習に取り組んでいました。
そういう面では、初めて入部した陸上競技部が、顧問の先生含めていい雰囲気を作ってくれていたので、そこは改めて感謝したいなと思うと同時に、当時の練習が懐かしく思い起こされます。
練習はきつい日も多かったですが、楽しさも併せて感じることが出来る雰囲気でした。
そのため、中学生の皆さんには、まずどこかに「部活が楽しいな」と思える気持ちの余裕を持つことが大事かなと思います。
何よりも、「高校生になっても陸上競技を続けたいな」と思えるようになることが大事だと思っていますので、全国中学駅伝はそこで燃え尽きてしまうのではなく、その先を見据えた大会として指導者の方々含めて考える場であってほしいなと思います。
本番では、緊張はもちろんすると思いますが、ぜひ楽しみながら走ってみてください!