10月30日(日)に行なわれる杜の都駅伝こと、全日本大学女子駅伝対校選手権大会。
今回はついに40回目を迎える歴史ある大会です。
前大会では、不破聖衣来選手が圧倒的なゴボウ抜きを見せ、一気に彼女をスターダムに押し上げることになった大会と聞くと、みなさんも「ああ!」と思い出せるのではないでしょうか^^
もちろん、不破選手以外にも、今後の日本を背負っていくであろう期待の選手はたくさんいます。
今回は、注目選手や優勝予想、そして歴代区間記録も調べてみました!
全日本大学女子駅伝の注目選手は?
駅伝ファンの方にアンケートを実施したところ、一番注目選手として名前が挙がったのは、やはり不破聖衣来選手(拓殖大学)と小林成美選手(名城大学)でした!

二人とも日本代表クラスの実力を持つ選手なので、レースの流れを変えたり、決定づけるような走りが期待できるからです。両選手とも、今年の世界選手権への出場は叶いませんでしたが、最近は復調してきており実力に近い走りが期待できるからです。直接対決がみたいですが爆発力は不破選手に軍配が上がるので、レース展開と起用区間(不破選手は昨年同様に5区と思われる)次第では不破選手の区間終了後に拓殖大学が先頭に出るのではないかと期待しています。

注目している選手に不破選手を選んだ理由は、彼女の精神的な強さに魅力を感じたからです。去年は、衝撃的なデビューを飾り、一躍、大学女子駅伝会のヒロインとなった不破選手ですが、今年は怪我に苦しみ、目標としていた世界陸上に参加することが出来ず悔しい日々を過ごしてきました。しかし、先日のインカレ10,000mの走りをみると吹っ切れた感じがして、本調子ではない中でも他を寄せ付けない強さを見ることが出来。改めて彼女の精神的な成長を感じる事が出来たからです。

小林選手は最後の年なので、どこの区間を任せされても区間賞と区間新記録で走ることが出来るのではないかと思う。オレゴン世界選手権の日本代表に選出されながら、新型コロナウィルスの陽性となり走ることが出来なかった。悔しい気持ちを必ず第40回全日本大学女子駅伝にぶつけてくる。去年は、不破聖衣来さんいにいろんな大会で力の差を見せつけられたと思うので頑張ってくれると期待している。キャプテンとして誇りや責任を感じながら走って欲しい。
不破選手は、前大会のルーキーながらも、堂々と、そして軽々と駆け抜ける姿はとても印象的でしたよね。
Twitterでも「不破さん」がトレンド入りする程の人気でした。
その後も、富士山駅伝や都道府県対抗女子駅伝でも、怒涛のゴボウ抜きを披露し、留まるところを知らない彼女でしたが、その後ケガでしばらくレースに姿を見せることはありませんでした。
そして、9月に行われたインカレ10000mで見事な復活Vを見せてくれて、これからの駅伝シードに向けていよいよエンジンをかけてきたな~と期待が高まるばかりです。
【日本インカレ】
10000m決勝
氏名:不破聖衣来②
記録:32分55秒31
順位:優勝この8ヶ月間苦しみに耐え大きな復活の第一歩を踏み出す事が出来ました。
応援ありがとうございました📣
5000mは欠場します!#拓殖大学女子陸上部 #日本インカレ pic.twitter.com/B0IBshakzb
— 拓殖大学女子陸上部 (@takudai_ekiden) September 9, 2022
不破選手については、こちらでも紹介していますので、合わせて読んでみてくださいね。

小林選手も名城大学の顔といった存在感の選手で、いつもトラックで名前を呼ばれた時の笑顔が素敵で礼儀正しい選手だなという印象です。
もちろん、実力も折り紙つきで、区間賞も全日本女子駅伝で1回(区間新)、富士山駅伝で3回(うち1回は区間新)も獲っている大変レベルの高い選手であり、彼女が出場した二大駅伝は全て優勝に導いているという貢献っぷりです。
今年はこの二人の直接対決が見られるのかどうか、今からとても楽しみです!
第91回日本学生陸上競技対校選手権大会
(たけびしスタジアム京都)
女子10000m 決勝小林成美選手(名城大)33:32.91#日本インカレ pic.twitter.com/b10Rp4HKj7
— makoto_ph (@makoto_tandf_ph) September 23, 2022
全日本大学女子駅伝の優勝予想は?
こちらも同じく駅伝ファンの方に聞いてみたところ、圧倒的優勝候補として支持があったのが名城大学です。
第35回大会(2017年)からずーっと連覇が続いており、今年も優勝すれば、なんと6連覇!
最多優勝校が立命館大学の10回なので、ジワジワと記録更新が近づいてきていますね。

名城大学を選んだ理由は2つあります。1つ目は、選手層が厚い点です。これは、小林選手、山本選手の両エースを中心に3年生の増渕選手、2年生の谷本選手、スーパールーキーの米澤選手など他の大学ではエースになっておかしくない選手を各区間に揃えることが出来る点で、他の大学よりも優勝に近い存在と考える事が出来ます。2つ目は、山本選手の成長です。最上級生になり、結果だけでなく新聞等のコメントを読むと彼女がチームを引っ張るんだという強い気持ちを感じる事が出来、小林選手だけでなく、2枚看板が揃う盤石の体制が整ったと考える事が出来るからです。

日本代表クラスの実力を持つ小林成美選手をはじめとして、山本選手、原田選手など実力のある選手が多く選手層が厚いからです。また多くの選手が早いだけでなく、大きな大会で実力通り勝ちきれる強さを持っていること。昨年の全日本、富士山女子駅伝を1区から独走して勝ったように勝ち方を知っていることは他校にはない強みだからです。選手層が厚いので、故障者がいても対応できそうですし、多少のブレーキがおきても対応できると思います。拓殖大学の不破選手ほどの爆発力がいる選手がいないので、不破選手が走る区間までにセーフティーリード(誰が同じ区間を走るかにもよりますが最低でも1分。理想は2分)を作れていれば盤石だと思います。

名城大の史上初の6連覇がかかる今大会であり、今年の名城大は1年生が7人入ってますが、ベストタイムが他の大学と比べても抜けている。1年生だけで今大会に出場しても優勝できるかもしれないというタイムである。3000mでは山本有真選手が日本学生新記録を樹立している。また、増渕祐香選手が10000mで自己記録を更新。原田紗希選手も5000mで自己ベストをマークしており、チーム状態は良好である。例年以上に層の厚さが際立っている。感染症や体調不良がなければ優勝は固いであろう。
他にも、絶対的エースの不破選手がいる拓殖大学も優勝候補として名前が挙がっていました。

拓殖大学には不破聖衣来選手がいます。昨年1年生にして、日本インカレ優勝、全日本大学女子駅伝、富士山駅伝、都道府県対抗女子駅伝ですべて区間賞と、向かうところ敵なしの快進撃を続けている選手です。メディアに取り上げられる回数も多いので、知っている方も多いです。その後、けがをしたので気がかりですが、元に戻れば、注目選手の筆頭といえるでしょう。異次元の走りを見せつけてほしいです。今後必ずや世界選手権や五輪で活躍される可能性が高い選手といえます。ほかの選手をけん引し、優勝してほしいです。
歴代優勝校については、こちらでもまとめていますので、ぜひそちらを参考に、あなたも優勝校を予想してみてくださいね。

全日本大学女子駅伝の区間記録は?
区間記録については、実は本大会は何度かコース変更が行われているので、それに伴い各区間の距離も延びたり縮んだりしているのですね。
そのため、現行のコースになった第37回大会(2019年)以降の記録で見ていきましょう。
- 第1区(6.6 km)20:55: 五島莉乃/中央大(2019年)
- 第2区(3.9 km)12:01: 髙松智美ムセンビ/名城大(2021年)
- 第3区(6.9 km)21:37 :小林成美/名城大(2020年)
- 第4区(4.8 km)15:37: 谷本七星/名城大(2021年)
- 第5区(9.2 km)28:00: 不破聖衣来/拓殖大(2021年)
- 第6区(6.7 km)22:14: 増渕祐香/名城大(2021年)
2021年は区間新のオンパレードでしたね!
しょっちゅうピコンピコンが鳴ってきた気がします。
そして、やはり名城大学強し…文字通りこのまま独走状態を許すのか、それともそれを阻止する選手やチームが現れるのか…。
個人的には、関西出身ということもあり、古豪の復活=立命館大学の活躍を願っています!
全日本大学女子駅伝の注目選手まとめ
全日本大学女子駅伝の注目選手や優勝予想について紹介させて頂きました。
やはり、不破選手と小林選手という二大注目エースがいる拓殖大学と名城大学に注目が集まっています。
選手層の厚さでは名城大学に軍配が上がりそうですが、何が起こるかわからないのが駅伝の醍醐味でもありますので。
もしかしたら、この二校以外のダークホースが出てくるかもしれません…!
大会当日がとっても楽しみですね^^