初夏になってくると、虫の行動も活発になってきます。
家の中にも小さいクモが出てくると、「あぁ~今年もそんなシーズンかぁ」なんてしみじみしてしまいます。
が、中にはクモが大の苦手って人もいますよね^^;
英語には蜘蛛恐怖症を表す「arachnephobia」なんて単語もあるくらい、怖がる人が多い生き物なんですね。
でも、家に出る小さい蜘蛛は実はとても優秀なハンターなのですよ。
今日はその家蜘蛛ちゃんの魅力を語っていきたいと思います。
家の中の小さいクモはどうするべき?
日本でよく見られる家の中でピョンピョン飛び回ったり、壁にヨジヨジしている小指の先ほどの小さな蜘蛛は、ハエトリグモと呼ばれる益虫なので、放っておいても害はありません。
私が幼い頃、祖母は「朝蜘蛛は良いやつだから退治しちゃいかん。でも、夜蜘蛛は悪いやつだから退治しないといけない。」という言い伝えを信じてそのようにしていましたが、今は私がハエトリグモのメリットについてこんこんと言い聞かせたので、放置している…と、思う!(願望)
ただ、どうしても見かけてしまうと気になる人も多いでしょう。
そんな時は退治せずに、ティッシュでそっとつまんで、窓の外にポイッと逃がしてあげましょう。
あまりギュッと掴むと潰れちゃいますから、そっと包むようにしてあげて下さいね。
「掴むとか絶対無理!」という人は、新聞紙とかちょっと蜘蛛との距離を保てる紙を用意して、それに乗るよう誘導しましょう。
あとは、それを窓の外に出してブンブン振ると、蜘蛛さんはどこかへ飛んでいきます。
虫が家の中にいるという違和感と恐怖に耐えられない…という人の気持ち、わかります。
私も子供の頃はそうでした。
しかし、親に「虫の方が、あんたを怖がってるよ!」と言われ続け、いつの間にか克服してました(笑)
ハエトリグモが怖いというあなた!
サイズをよく見て見て下さい。あなたの方が何倍もデカイのです。
圧倒的にあなたの方が怖い存在のはずです。正に「進撃の巨人」の巨人です。
そう思うと、必要以上にビビらなくても大丈夫…な気がしませんか?^^
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家の中の蜘蛛は何食べるの?
ハエトリグモはダニ、蚊、ハエ、Gの幼虫など、人に取って害となる虫を食べてくれます。
餌がなくなると家から出ていってしまうので、家の中でよく見かけるということは…?
そう、つまりは我々からは見えないところに潜んでいる害虫を食べてくれている、とてもいい奴なのです。
ハエドリグモは1日につき自分の体重の10%程の餌を食べるとのことなので、結構な量の害虫を駆除していくれていることになります。
私はハエドリグモを見かけると、「お、今日もよろしく頼むよ!」なんて話しかけています(笑)
だってGの幼虫とか…想像しただけで恐ろしい…食べて頂けるなら、何匹でもハエドリグモちゃんを飼ってもいいとさえ思います。
ちなみに、ハエドリグモは蜘蛛の巣を張って獲物を待ち構えるトラップタイプ(造網型)ではなく、自ら動き回って獲物を狩るハンタータイプ(徘徊型)です。
動いている小さな黒い物体を目視で確認すると、徐々に近づいていき、捕食します。
ちなみにマウスのカーソルの動きでさえ追いかけてしまうくらいなので、結構目が良いんですねー。
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家の蜘蛛の寿命ってどれくらい?
さぁ、ここまで来るとハエドリグモにも愛着が湧いてきませんか?
そんな愛らしいハエドリグモさんにも寿命はあり、およそ1年となっています。
あの小さなボディの割には結構長生きだなーというイメージです。
そして寿命が尽きる頃にはまた新たな子孫が家中の害虫をハントしてくれる…というわけですね。
春先になると可愛らしいサイズの赤ちゃん蜘蛛がデビューしている姿を見かけることがあります。
ここから徐々に成長していき、自分より大きいハエやGにも果敢に挑むようになるわけですねぇ。
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まとめ
ここまで読んで頂き、家の中に出没する小さい蜘蛛は退治する必要はないということがわかって頂けたかと思います。
むしろ愛着が湧いてくれたら何よりこの記事を書いた甲斐があります^^
私は実家にいた頃は毎日ハエトリグモに会っていましたが、マンションの高層階に引っ越してから全く遭遇しなくなったので、寂しい上に不安な日々を過ごしています。。。
Gとかダニが出たらどうしようって…(;´・ω・)
実家からハエトリグモを拝借しようかと考えましたが、彼らにはたくさん餌がある場所の方が良いでしょうから、無理に連行するのはやめときます(笑)
今の日本では見当たらないですが、いつか蚊が媒介する病気が流行った時、必ずやこのハエトリグモが重宝されることでしょう。
見かけたら、「今日もお仕事ごくろうさま」と優しく声掛けして見守ってあげて下さいね。